イカ釣り実習生 待ってた インドネシアの8人 小木支所で歓迎会【中日新聞2022年6月1日】

乗り込む漁船の船長とあいさつを交わす実習生ら=能登町小木で

乗り込む漁船の船長とあいさつを交わす実習生ら=能登町小木で

コロナ禍1年半中断 船長「来てくれて助かる」

インドネシアから来日した漁業技能実習生八人の歓迎会が三十一日、能登町小木の県漁協小木支所で開かれた。実習生は小木のイカ漁を支える貴重な人材だが、コロナ禍で新規受け入れが一年半ほど中断していた。今回も来日できるか心配された時期もあっただけに、中型イカ釣り船の船長、船主や漁協職員が実習生を温かく迎え入れた。 (上井啓太郎)

 八人はいずれもインドネシアから四月下旬に来日した。コロナ禍による入国規制強化で、新たなインドネシア人の受け入れは二〇二〇年十一月以来中断。県漁協所属の中型イカ釣り船は各船とも定員より一〜二人少ない状況で操業し、一人あたりの負担が大きくなっていた。八人が加わり、小木支所所属のインドネシア人は特定技能労働者も含め五十三人となる。今後も六人が来日予定で、ほぼコロナ禍前の水準に回復する。
 会では、県漁協の島本卓事業推進室長が「いよいよ海上での研修が始まる。多くの技術をインドネシアに持ち帰ってください」と歓迎し、同町の田代信夫副町長も「この研修が両国の漁業振興に生かされることを期待する」と伝えた。
 続いて、実習生を代表しア・マリク・ギファリさん(21)が「最初は分からないことだらけだが、あきらめず仕事をしていく。どうぞご指導ください」と決意を伝え、各船の船主や船長と実習生が一組ずつ顔合わせしてあいさつを交わした。実習生たちは六月中に予定される日本海への出漁に向け準備する。
 第68徳洋丸の平塚秀樹船長(69)は「昨年は(人手不足で)漁がある時はとれたイカの処理が大変だった」と振り返り「インドネシア人は力もあり、仕事もするしまじめ。来てくれて助かる」と歓迎。今季のスルメイカ漁については「ロシアEEZ(排他的経済水域)は恐らく入れないのでは。去年は入り、少しはイカがいたので残念」と話した。
 西部ジャワ出身の実習生バユ・パムンカスさん(21)は「能登町に来られてとてもうれしい。人々も親切」と話し「いつかは日本で船の免許を取り、日本で働けたら」と夢を語った。
中日新聞Web

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