実習生の出入国、根室市が支援金【朝日新聞2021年4月20日】

事業所に、1人3万円

市がベトナム語で作成した感染対策のチラシを読む水産加工場のベトナム人実習生たち=2020年3月、北海道根室市

北海道根室市は主産業の水産加工企業などで働くベトナム人技能実習生を主な対象に、受け入れ先の事業所が負担している出入国費用の一部を支援する。19日から申請の受け付けを始めた。入国後の宿泊施設での待機など、新型コロナウイルス感染症の水際対策に伴うさまざまな負担の軽減が狙いだ。

今年度中に出入国する外国人技能実習生を受け入れる事業所が対象で、実習生1人につき3万円を支援する。市は280人分の利用を見込み、事業費840万円を予算に計上した。

新型コロナの影響で実習生を受け入れる事業所には、入国時に待機する宿泊施設代や、施設までの送迎費などの負担が生じている。出国時にも帰国先が必要とするPCR検査の費用や、札幌市などにある検査機関への送迎費といった追加の負担がかかる。

このうち宿泊費では、道が1人につき1泊1万円(上限15泊)を支援する措置をとっているが、根室市はそれ以外の部分での負担軽減も図る。

市内では水産加工21、建設、牧場各1の計23事業所で312人のベトナム人実習生が働いている。市は昨年も、実習生向けにベトナム語の感染対策チラシを配布するなどした。

一方で、ベトナムへの航空便が大幅に減ったことなどから実習期間後も帰国できず、許可を得て働き続ける実習生が25人いる。帰国のめどが立った場合には各事業所に負担が発生するほか、6月には新たに十数人の実習生の受け入れ予定があることから、対策を求める声が根室商工会議所などから出ていた。

道内では網走市と稚内市が昨年度、出入国費用を1人3万円支援する措置を実施した。稚内市は今年度について「感染状況によって市内の実習生受け入れの動向がどうなるかを見定めてから決めたい」としている。

(大野正美)

朝日新聞デジタル

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