建設業の外国人労働者の実態をヒューマン総研が分析、「コロナ禍でも労働者数は増加」【BUILT2021年4月2日】

本連載では、ヒューマンタッチ総研が独自に調査した建設業における人材動向について、さまざまな観点で毎月レポート。今回は、2020年に労働者数が過去最高を記録した建設業界での外国人労働者の雇用状況について分析している。

■コロナ禍でも外国人労働者数は増加し、2020年は172.4万人と過去最高を更新

厚生労働省の「外国人雇用状況の届出状況」から外国人労働者数の推移を見ると、2020年は172万4000人と過去最高を更新した(図表1)。

増加率は、2019年の前年比113.6%から2020年は104.0%と低下してはいるが、コロナ禍でも外国人労働者は依然として増加し続けている。労働力調査によると2020年の就業者数は6676万人であるので、外国人労働者が占める割合は2.6%となる。

【図表1 外国人労働者数の推移】 出典:厚生労働省「外国人雇用状況の届出状況」よりヒューマンタッチ総研が作成

■資格外活動以外の全ての在留資格で外国人労働者は増加

在留資格別に外国人労働者数の推移を見ると、専門的・技術的分野※1での在留資格が2020年には36万人(対前年比109.3%)、特定活動※2が同4万6000人(同110.9%)、技能実習生※3が同40万2000人(同104.8%)、身分に基づく在留資格が同54万6000人(同102.8%)と増加しており、資格外活動※4のみが同37万人(同99.3%)とわずかに減少した(図表2)。

※1 専門的・技術的分野:就労目的で日本に滞在する外国人 ※2 特定活動:EPA(経済連携協定)に基づく外国人看護師・介護福祉士候補者、ワーキングホリデー、外国人建設就労者、外国人造船就労者など ※3 技能実習生:技能実習制度における在留資格 ※4 資格外活動:留学生のアルバイトなど ※5 身分に基づく在留資格:「(主に日系人)定住者」「永住者」「日本人の配偶者など」など

【図表2 在留資格別の外国人労働者数の推移】 出典:厚生労働省「外国人雇用状況の届出状況」よりヒューマンタッチ総研が作成

■2020年ベトナム人が44.4万人で中国を抜いてトップに

国籍別の外国人労働者数では、最も多いのはベトナム人で44万4000人、次いで中国人が41万9000人、フィリピン人が18万5000人、ブラジル人が13万1000人(図表3)。

これら4国の推移では、ベトナム人が2014年の6万1000人から急激に増加して2020年には中国を抜いてトップになっている(図表4)。

■技能実習生は7万7000人(前年比117.9%)と増加傾向が続く

建設現場の労働力となっている技能実習生数については、2015年の1万9000人から2020年には7万7000人に増加(図表7)。コロナ禍の2020年についても、前年比117.9%増加しており、2019年の同141.2%よりも低下したが、増加傾向は変わっていない。

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本連載では、ヒューマンタッチ総研が独自に調査した建設業における人材動向について、さまざまな観点で毎月レポート。今回は、2…