外国人技能実習生らに震災直後の被災地を撮影した写真を紹介する署員=静岡市駿河区の久能の里で
東日本大震災から来月で十年を迎えるのを前に、静岡南署が八日、外国人技能実習生に防災意識を高めてもらう講座を開いた。
最大震度7が想定されている南海トラフ地震に備えて、震災当時を知らない小学生や外国人向けに実施している講座の一つ。風化が危惧される震災の教訓を地域防災に役立てようと実施した。
静岡市駿河区の特別養護老人ホーム「久能の里」で働く中国人の技能実習生ら七人が参加。署員から、当時の被災地を写した写真や実際の津波を記録した映像を交えて解説があった。
事前に避難場所を決めておくことや、渋滞の恐れがあるので車ではなく徒歩で避難することなどが注意点として挙げられた。
企画した同署の矢田部透警備課長は「震災を体験していない人に教訓を伝えることが大切。自分の身は自分で守るという気持ちで備えてほしい」と話した。 (板倉陽佑)
中日新聞Web
東日本大震災から来月で十年を迎えるのを前に、静岡南署が八日、外国人技能実習生に防災意識を高めてもらう講座を開いた。 最大…