木彫りの「みさ坊」は友好の証し 島根・美郷町にバリ島からコロナ支援のお礼【毎日新聞2021年1月27日】

バリ島のマス村から届いた木彫りのみさ坊=島根県美郷町役場で2021年1月25日午後5時12分、萱原健一撮影

島根県美郷(みさと)町役場の1階フロアに、町と友好協定を結ぶインドネシア・バリ島のマス村から贈られた木彫りの「みさ坊」が展示されている。みさ坊は町のマスコットキャラクター。新型コロナウイルスの影響で打撃を受けた村に町が行った経済支援のお礼として2020年12月末に届いた。四半世紀以上続く友好の証しは、人的交流を早く再開できるよう願っているようだ。

 町は1993年に村と友好協定を結び、官民で交流してきた。2019年には人手不足の町内企業の人材を確保しようと、技能実習生を受け入れる協定を締結。しかしコロナ禍でバリ島の主要産業である観光が大打撃を受け、技能実習候補生らは事前研修を受けることができない状況に。窮状を知った町は候補生1人当たり最大9万円を支援し、町国際友好協会も町民からの寄付金を贈った。

 これに感謝した村長が村の3人の職人に依頼し、1本の木を彫って彩色したみさ坊が完成。ハスの花に乗る姿は町村の友好を表しているという。

 当初は20年10月だった技能実習生の来日予定は延期され、国の水際対策などもあり見通せないが、みさ坊担当の町職員、伊藤裕海さん(27)は「精巧な木彫りが届き、マス村とのつながりを感じた」と笑顔で話した。【萱原健一】

毎日新聞

 島根県美郷(みさと)町役場の1階フロアに、町と友好協定を結ぶインドネシア・バリ島のマス村から贈られた木彫りの「みさ坊」…