繁忙期の農家、技能実習生に代わる意外な「助っ人」【朝日新聞2020年7月30日】

新型コロナウイルスの影響で、外国との行き来が制限され、繁忙期の農作業を担う外国人技能実習生が来日できない状況が続いている。
その臨時の「助っ人」として、いま注目されているのが、同じく新型コロナの影響に苦しむ人たちだ。

標高1200メートルの高原にキャベツ畑が広がる群馬県嬬恋村。収穫のピークを迎えた7月中旬、約8ヘクタールの農場を経営する松本裕也さん(34)の農場では、望月由香利さん(54)が額を汗でぬらしながら、キャベツの茎を専用の包丁で切り取っていた。

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キャベツの詰まった段ボール箱を運ぶ望月さん=2020年7月15日午前9時2分、群馬県嬬恋村田代、高木真也撮影

望月さんは同村のリゾートホテルの調理場に勤めていたが、新型コロナの影響で外国人の宿泊者がほぼゼロになり、ホテルは一時、休業状態に。地元農家でつくる生産組合の紹介を受けて、5月から働き始めた。「農業には元々関心があった。プロのようにはできないけれども、やりがいはある」

竹原由祐さん(30)は広島県呉市から住み込みで働いている。
派遣会社を通じてリゾートホテルやスキー場のアルバイトをしていたが、見込んでいた長野県の宿泊施設が休業になり、農業の紹介を受けた。
「観光地がどの程度回復するかわからない。この仕事が終わった後も他の農家の仕事を探したい」と、引き締まった二の腕を見せて話した。

写真・図版

キャベツの詰まった段ボール箱をトラクターに載せる竹原さん=2020年7月15日午前9時29分、群馬県嬬恋村田代、高木真也撮影

■政府も補助制度で…

朝日新聞デジタル

 新型コロナウイルスの影響で、外国との行き来が制限され、繁忙期の農作業を担う外国人技能実習生が来日できない状況が続いてい…