外国人求職者急増、通訳増員し支援拡充 コロナ禍、5月ハローワーク利用2倍【静岡新聞2020年7月14日】

多言語翻訳機を導入し、外国人の再就職を支援する=9日、浜松市中区のハローワーク浜松
多言語翻訳機を導入し、外国人の再就職を支援する=9日、浜松市中区のハローワーク浜松
県内ハローワークの外国人新規求職者数
県内ハローワークの外国人新規求職者数

新型コロナウイルス感染拡大の影響で県内の製造現場を中心に雇用情勢が悪化し、外国人の新規求職者が急増している。
5月に県内ハローワークを利用した外国人新規求職者は1317人で前年同月の約2倍に上った。
6月以降も厳しい情勢が続き、静岡労働局は通訳スタッフの拡充など相談体制を強化している。
7月9日午前、浜松市中区のハローワーク浜松。2階にある外国人相談コーナー前の待合場所で、30人ほどが順番を待っていた。
「コロナの影響で3月にクビになり、ずっと仕事を探しているが見つからない」と話すのは野菜加工場でアルバイトとして働いていたというブラジル人女性(60)。
収入が途絶え、アパートを引き払って友人宅に身を寄せているが「生活はとても厳しい。早く働き始めたい」とこぼす。

外国人の求職者は、県西部で特に目立つ。ハローワーク浜松の5月の外国人新規求職者は県内全体の37%を占め最多。
製造業などで非正規雇用として働く外国人労働者が多い地域特性が背景にあり、青山知彦所長は「リーマン・ショック時ほどの状況ではないが、4月以降、勤め先を雇い止めになった在住外国人らの求職増加が続いている」とする。
静岡労働局はこのほど、日本語を使った求職活動が困難な外国人の支援を強化するため通訳者を県内で4人増員して40人体制とし、対応時間も拡充した。
県内全ハローワークに多言語翻訳機を導入し、通訳員が対応できない場合に活用する。
職業対策課の渡辺祐二課長は「外国人労働者は日本語能力の問題などから再就職や失業給付手続きに苦労するケースが目立つ。
相談体制の拡充と自治体との連携で支援を進めるたい」と話す。

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